朝起きたのは8時半。
宿についていた朝食を食べてから、今日の予定を立てます。
次に向かう街はブハラ。
いまいるヒヴァの街から約500km離れています。
宿泊しているArkanchiホテルのスタッフに聞いてみると、
タクシーを1台貸し切って50万スム(約6000円)とのこと。
3人旅なので3で割ると約2000円、
オッケーすることにしました。
それにしても500kmタクシーに乗ってこんなに安いとは、
とてつもなく物価の安い国です……
タクシーが迎えに来るのは11時。
それまでホテルのロビーで時間を潰していると、
ホテルのスタッフにいきなり日本語で話しかけられました。
なんと彼は、2年前に出会った日本人女性と結婚したそう!
JICA(国際協力機構)が作ってくれたという、
ウズベク語と日本語の単語帳で必死に日本語を勉強していました。
タクシーが来るまでの1時間ほど、
彼の日本語の練習相手になることにしました。
「『April』は『よんがつ』だよね?」と聞かれ、
「『よんがつ』じゃなくて『しがつ』だよ」と答えると、
「なぜ?」と尋ねられました。
たしかに、そんなこと考えたこともありませんでした。
漢字を知らずに音だけで日本語を覚えるって、
めちゃくちゃ難しいことだな、と実感。
日本のコンビニで働いている外国の方、本当に凄いです。
そうこうしているうちにタクシーが到着したので乗り込みます。
ブハラまではほとんどがこのような砂漠の一本道。
どこまでも真っ直ぐな道を、ひたすら120km/hでとばしていきます。
右手に見えるのは隣国トルクメニスタンだそう。
なかなか入国の難しい国です。
1時半ごろに、昼食のために道端の料理屋に止まります。
メニューは1品だけ、中央アジア名物の「サモサ」。
パンの中に肉まんの具が入ったような料理です。
これが抜群にうまかった!
ウズベキスタン、世界でトップクラスに飯のうまい国です!
食後、再びブハラに向けて出発。
いつのまにか道は未舗装路に変わりました。
それでもドライバーは100km/h以上出して突っ走ります。
ブハラに着くまでに2回給油しました。
給油と言うより給ガスと言ったほうが正しいかもしれません。
なにしろ、ウズベキスタンのほとんどの車は天然ガスで走ります。
バスも天井に、燃料のためのガスボンベを積んでいます。
ちなみに乗用車では、後ろのトランクの中にガスタンクがありました。
ガソリンスタンドの代わりにメタンガススタンドがあり、
こんな機械で補給します。
給ガス中にはドライバーも他の乗客も全員下車して車を離れるのがルール。
ガス漏れや引火対策なのでしょうか。
そしてヒヴァを出てから約5時間半、
500km離れたブハラの街に到着しました。
宿にチェックインすると時刻はもう5時前。
少し休憩してから街を散策することにします。