読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

旅バカ医学生、絶景求めて世界一周。

旅好き・アウトドア好きな大学生が、バックパッカー世界一周&自転車日本一周の旅行記を綴ります。旅の持ち物やアドバイスの記事も随時書いていきます!

日本一周68日目 宮城県(38)〜岩手県(39) 〜南三陸から陸前高田へ、一生忘れられない出逢い。〜

2017.05.05
宮城県(38)、岩手県(39)



朝起きたのは8時半。





南三陸町の高台にある荒地に張ったテントです。

テントを片付けるついでに日干し。





テントって寝ている間に夜露でけっこうびしょびしょに濡れるので、

こうやってたまに干さないとカビが生えるんです。








そうこうしているうちに10時前。


まずは、この旅で最も訪れたかった場所の1つ、南三陸さんさん商店街へ。





報道でも有名になりましたが、ここは復興のためにつくられた仮設の商店街。

三陸の名産品を売るお店がたくさん並んでいます。




ゴールデンウィークなのですごい人出。

まだ開店していない海鮮丼屋さんにもこの大行列。







近くにある別の海鮮丼屋さんで海鮮丼を買いました。





ベンチに座って食べます。

全部が木製でいい感じ。





そして……

どーん!!!






うん、うますぎ。








しばらく商店街をぶらぶらしてから、少し離れたところにある展望台へ。







展望台の上から南三陸町を見渡します。






高さ14メートルの津波が押し寄せた南三陸町


現在、盛り土をして、沿岸部の土地を10m近くかさあげする工事が行われています。










展望台には、津波直後の写真が貼ってありました。





あの遠くのほうに見える山まで津波が来たのか。








こんな穏やかな海の様子からは想像もつきません。







三陸を出て、さらに北へ。


リアス式海岸になっている三陸海岸

ひたすら上りと下りの繰り返し、平地なんてありません。







山の中を漕いでいるとこんな標識をよく目にします。





海岸から何キロも離れた、こんな山奥まで津波が…

信じられません。







途中、こんな看板も。

「全世界のみなさんありがとう」と手書きで書いてあります。



地元の小学校の子たちが書いたのかな。

手作り感に心温まります。









そして、10キロほど離れた南三陸町歌津の青空市場へ。


さっきの南三陸町よりも、さらに小さな街です。







ゴールデンウィークなので大にぎわい。






おじさんバンドが生演奏していて、

みんなそれに聴き入っています。


すごくいい雰囲気。








こんなものが展示してありました。



震災から1年9ヶ月後、西表島に漂着したという、

ここ歌津にあった郵便ポスト。







黒潮とは逆方向なので、

さらに遠くのハワイとかまで流れてから日本に戻って来たという驚き。



自然の力はすごい。



そしてなにより、

ポストって水に浮かぶんや、っていうのがびっくりでした。








歌津の街を出て、さらに北へ。


気仙沼市に入ります。





気仙沼の南部もかなり津波の被害が酷かったところ。

この街には全く人のいる気配がありません。




一面工事現場なのは南三陸とかと同じですが、住んでいる人が見当たらない。

離れたところにある仮設住宅にみんな引っ越しているんでしょうか。



工事も祝日なのでお休み、本当に静かな街でした。








津波の被害で折れた線路の高架がそのまま残っていました。








さらに走って気仙沼の中心部へと向かいます。


コンビニで昼食休憩を挟み、再び漕ぎ出すと…





足元で「パーン!!!」という音。




またパンクしました。


前のタイヤは数千キロ走ってボロボロだったので、

一昨日新しく履き替えたばかり。






修理して再び漕ぎ始めます。



そして5キロ先でまた、

足元で「パーン!!」という音。







ありえへん……

ここで替えのチューブが尽きました。




気仙沼の山の中。困った。


相棒のいりけいに、近くのコンビニで使えそうなものを買って来てもらいます。







そして、アロンアルファとガムテープで応急処置。

こんなので持つわけないけど…笑




調べてみると、ここから最寄りの自転車屋まで8キロ。

ただ、そこにロードバイクのチューブがある保証はありません。





応急処置をした自転車で再び漕ぎ始めますが、

案の定数キロ走ったところで再び空気が完全に抜けてしまいました。




いりけいには先に自転車で自転車屋まで行ってもらい、

もしチューブがあれば買ってきてもらうことに。



ぼくは自転車を押して歩きます。








川を渡って峠を越えて…

途中、いりけいから電話が。



ぼくの自転車に合うチューブは無いそう。

でも、ひとまず押して歩くしかありません。





そして、なんとか到着。




この自転車屋のおじさん、基本はバイクを扱っているそうですが、本当に優しい方でした。



チューブを外し、パッチで穴を埋めようとしてくれましたが、ぼくたちがガムテープで応急処置したため、

チューブがネチョネチョになっていて直せず。



ただ、修理の手さばきが信じられないぐらい上手い。


思わず「すっげー!」と言うと、

「うっせー、おれはこれで飯食ってるから当然だよ!笑」と。




次にチューブを手配できないか探してくださいました。



そしてチューブが手に入り、

「パンク修理のやり方の間違っているところを徹底的に教えてやる!ほら、やってみろ! 実技試験や!笑」

とのこと。



本当に丁寧に教えてくださいました。

それにしても修理うますぎ。





修理も終わりかけのときに、「お客さんに呼ばれたから行ってくるよ!」と颯爽と去ってしまいました。


工賃のことを聞くと、「いらねえよバカ!」と。




余りにも申し訳ありません。

直接丁寧にお礼を言う前におじさんは行ってしまいました。




そこで、置き手紙を書きました。






おじさんがいない間に店番をしていた、おじさんのお父さんに手渡しました。


その方はびっくりして、「悪いよこんなのもらったら!笑 額に入れて飾っとくわ!」と。



本当に三陸の方はみんな優しいです。





いつの日か、社会人になったら、

神戸ビーフを山ほど買って御礼に来ます。

必ず。





そして再び北へ向かって漕ぎ始めます。





いくつも峠を越え、39都道府県目の岩手県に突入!!




あたりはすっかり真っ暗です。







そして、陸前高田の街に着きました。


この街に、この旅で最も訪れたかった場所があります。








そう、有名な奇跡の一本松。








以下、陸前高田市のホームページから抜粋。






陸前高田市民が愛した高田松原、そして奇跡の一本松について紹介します。

高田松原
 白砂青松の高田松原は、市民はもとより県内外の来訪者から四季を通して愛される場所でした。約350年前から先人たちが植林を行い、市民の手で守り育ててきた高田松原。その美しさを多くの詩人が詠み、昭和15年には国の名勝に、昭和39年には陸中海岸国立公園に指定されました。夏には海水浴客でにぎわい、松に囲まれた遊歩道は市民の憩いの場所でした。また、多くの動物や希少植物が存在し、多様な生態系が育まれていました。高田松原は、まさに陸前高田市の象徴とも言える存在でした。

■奇跡の一本松
 平成23年3月11日、陸前高田市地震と大津波が襲いました。死者、行方不明者は2,000人近くにのぼり、市街地や海沿いの集落は壊滅しました。過去の度重なる津波から高田のまちを守ってきた、約7万本と言われる高田松原もほとんどが流されてしまいましたが、その中で唯一耐え残ったのが「奇跡の一本松」です。
津波に耐えて奇跡的に残った一本松でしたが、海水により深刻なダメージを受け、平成24年5月に枯死が確認されました。しかし、震災直後から、市民のみならず全世界の人々に復興のシンボルとして親しまれてきた一本松を、今後も後世に受け継いでいくために、陸前高田市ではモニュメントとして保存整備することといたしました。それが「奇跡の一本松保存プロジェクト」です。







夕方5時の閉門時間を過ぎていたため、

一本松の根元までは行くことはできませんでしたが、

少し離れたところから見ることができました。








しばらくその姿にぼーっと見とれていました。


気づけば頭上には満天の星空。




更地の広がる陸前高田の街に、1本だけ立つ松。

静かな夜でした。







日程の都合上、ここから青森まで漕ぐことができないので、輪行して気仙沼へと戻りました。




気仙沼から北は、線路が津波で流されてしまい、復旧が難しいため、

線路をコンクリートで埋め立て、そこをJRが運行する路線バスが走っています。




なので、駅のホームにバスが来ます。

「BRT」と言うそう。









気仙沼には野宿できそうな場所がなかったし、シャワーも浴びたかったので、安いビジネスホテルへ。








なんとこのホテル、シングルの部屋に2人泊まるプランもあるそう。

迷わずそれにします。






そしてジャンケンに負けたぼくは床で寝ます。

なかなか寝心地がいい。







ではおやすみなさい。



本日の走行距離 69.72km

累計走行距離 6459.89km



トップページに戻る