2016.05.05 フィリピン(9ヶ国目)
朝4時、眠たい目をこすりながら起床。
今日はどうしても行きたいところがあるのでこんなバカみたいに早く起きました。
そう、そのどうしても行きたいところとは…
「オスロブ」という街です!!
セブ島の中心地・いま泊まっているセブシティから車で片道3時間半もかかる場所にある、さびれた漁港です。
どうして3時間半もかけてそんな辺鄙な場所に行くのか?
タイトルを読んでお気づきの方も多いと思いますが、何を隠そうこの街、
世界で唯一野生のジンベエザメの餌付けに成功しているんです!!
漁師が餌を巻くのに合わせて近くの海から巨大なジンベエザメが集まってきて、
一緒に泳ぐことができる!らしいんです!
ただ、往復の車や現地の船の代金を合わせたツアーは1人2万円もします…
さすがに高すぎて払えません……
そこで、自力でバスに乗り現地に向かい、船も自力で手配することにしました。
そうすれば合計3000円以内で済む計算です。
そのため朝4時に起きて、オスロブ行きのバスが出ているというサウスバスターミナルにやってきました。
なんとか無事バスターミナルに到着、
6時発のオスロブ行きのエアコン付きバス(片道370円)のチケットを購入します。
バスは細い海沿いの道を延々と走り続け、
9時半ごろにオスロブの停留所に停まりました。
バスを降りると本当に何もない道端です。
少し道を歩くと、「WHALESHARK」とでかでかと書かれた看板が立っていました。
WHALESHARKとは英語でジンベエザメのこと、
WHALE(クジラ)とSHARK(サメ)を合わせてジンベエザメなんですね、おもしろい。
看板の立っている店でシュノーケルを借り、
木造の手漕ぎボートを手配して乗せてもらいます。
岸から50mほどの沖合に行くと、10隻近い船が一箇所に集まり、
漁師が餌をばらまいています。
海中にはなんと……巨大なジンベエザメが10匹近く泳いでいます!
慌てて海に潜り、ジンベエザメと戯れる夢のような時間を堪能しました。
それにしてもめちゃめちゃ大きかったです、ジンベエザメ。
帰りは11時半ごろにオスロブからセブシティ行きのバスに乗りました。
こちらはエアコンが付いていないので窓全開で走ります。
そのため車内は窓から入ってくる土埃で地獄絵図。笑
顔じゅう砂まみれになりながらも15時ごろにセブシティに戻ってきました。
昨日泊まったホテルでシャワーを浴びて全身の塩と砂を洗い流し、
近くのショッピングモールでお土産を漁ります。
20時20分セブ発の飛行機でフィリピンの首都・マニラへと飛ぶので、
17時ごろにショッピングモールを出てタクシーで空港を目指します。
が、ここで悲劇が。
そう、夕方の大渋滞に捕まってしまいました。
タクシーは1mmも身動きが取れません。
やっとのことで19時すぎに空港に滑り込みました。
しかしまだ悲劇は続きます。
そう、また彼がやってくれました。
「セブ・パシフィック、遅延のため出発時刻不明。」
ちょっと待って……マニラ0時35分発の飛行機で関空に帰らなあかんのに…
ぼくと同じようにマニラからのトランジットで切羽詰まった乗客がたくさんカウンターに集まると、
セブ・パシフィックの係員の人が慣れた手つきで別の航空会社の便に振り替えてくれました。
いや、さすがというかなんというか…笑
ありがとうございます。
いまから飛ぶ先はマニラ空港、この空港は世界で有数の治安が悪い空港です。
どういう意味かというと、空港の係員が客の預け荷物に銃弾を仕込み、
わざと「武器持ち込みの疑い」で保安検査に引っ掛け、
逮捕あるいは高額(日本円で100万円など)の罰金の支払いを命じてくる、
という事例が多発しているそうです。
スーツケースなどの完全に鍵をかけて閉じられる荷物は大丈夫だそうですが、
特にバックパックのように外部にポケットのたくさん付いた鞄が狙われやすいそうです。
そのため、マニラ空港を利用するバックパッカーの多くは
バックパックをサランラップでぐるぐる巻きにし、
銃弾を滑り込ませることができないようにして自己防衛をしています。
ぼくもそれに倣いサランラップでバックパックをぐるぐる巻きにします。
そして預け荷物として預け、便を変更してくれた係員のお姉さんに感謝しつつ
フィリピン航空のマニラ行きの便に乗り込みます。
なんとかトランジットも間に合い、翌朝5時に無事に関空に到着しました。
これにて3回目のバックパッカー旅行・フィリピン編は終了です。
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